軌跡

輝石のあれこれ

セルフライナーノーツ vol.4

お久しぶりです。2023年度の新プロジェクト・miracliteのユニットオリジナル楽曲について残しておきたいことを書きますね。


【キャンディ・ガールの秘密】
コンセプトは「かわいく、強く!」。
似合う色も性格も、何かと人を分類したがる時代だけど、自分は自分で君は君。他の誰とも同じじゃないんだ!と言い切るような強かな生き方を、キャッチーなメロディとかわいい歌声で肯定する楽曲です。

直球でわかりやすい詞を書いたつもりなのでそんなに解説することはないですが、キーワード的なものだけまとめてみます。
・「カロリーなんて気にしないで」=体型気にして無理なダイエットしないで!
・「ブルーでもイエローでもないの」=ブルベイエベとか気にして色選ばないで、好きな色身につけて!
・「包み紙も隠し味もオリジナる」=包み紙は服装やメイク、隠し味は想いや考え。見た目も中身も自分らしく!
…これくらいですかね。他は言葉通りのことと、サビは語感のキャッチーさ重視なので特に深い意味はないです。かわいいだけ。かわいいも大事。

後述するエクラシカとは違って、寄り添う曲というよりは あたしはこう!キミはどうなの?まあ好きにすればいいけど!みたいな温度感の曲です。でもこれくらい強気で前向きな方がついていきたくなるところもあるよね。

音楽の方は、とにかくキャッチーで耳触りがよくてかわいい曲にしたくて、ほとんどギターとベースとドラムだけのシンプルな構成にしました。ベースラインはレトロに、ギターはリズミカルに、アクセントでトランペットとマリンバを入れてかわいく組み立てました。
つい口ずさみたくなるような、歌っていて楽しい曲になっているといいな!私は歌っていて楽しかったです。


【墜翼ノ夜明曲(ついよくのオーバード)】
他2曲とは違ってこちらはストーリー調の楽曲なので、ストーリーの解説という形を取りたいと思います。

暗い地の底で孤独に暮らす悪魔の元に、ある日天使が堕ちてきました。陽の昇らない永遠のような時間を紛らわせるため、天使は悪魔に過去を語ります。
「天の国という厳格な秩序の中で、自我すら持たず規則通りに生きるのが天使のさだめだ。しかし自分は厳しすぎる規則に疑問を抱き、大天使の命令に反発してしまった…つまり、自我を持ってしまった。罰として翼を焼かれ、地の底へ墜とされたのだ」と。
呆れて笑いながら話しながらも、天使は天の国へと帰る方法を探して歩き続けていました。
共に歩いていた悪魔は、天使のまっすぐさや正義感の強さに惹かれ、やがて恋に落ちます。そしてこんなに美しい心の持ち主を追放する天の国は間違っている、と怒ります。それでも天使は空へ帰ることばかり考えているようでした。
2人旅を続けて月日が経ったある日、突如天使の翼が開き、空に舞い上がることができました。天の国に帰る条件は、懲罰の期間中ずっと諦めずにいることだったのです。
しかし悪魔はそれを許しませんでした。孤独だった自分のもとに舞い降りた清く正しい天使を、天の国へ帰すわけにはいきませんでした。悪魔は天使に刃を向け、翼を切り落としてしまいます。永遠の闇に包まれた地の底に、一縷の光を閉じ込めるために_

ストーリーはこんな感じです。
サリエルのダークな世界観を表現するためには、普通に詞を書くより物語調にした方がらしいかなと思って書きました。脳の普段使わない部分を使った感じがします。
楽曲は悪魔目線で、MVでも悪魔の方がサリエルのメンバーに近い姿で描かれているんですが、サリエルのユニットコンセプトは堕天使の方なんですよね。だからなんだという話ですけど。

音楽的には一番自分の好みというか、三拍子と四拍子を行き来したり意図的な不協和音があったり、自分の感性で「カッコいい音楽」を作ったなという感覚です。ピアノとオルガンの荘厳な雰囲気とかもね。
ラスサビ後の天使が羽ばたくシーンで音が明るくなって視界が開ける感じとかも大好きです。


Jewelry Color】
コンセプトは「原石は磨かなくちゃ輝けない」。
自分に自信がない人や、他人と比べてばかりでコンプレックスを抱えている人こそ、自分らしさを大切に生きてほしい。そんなメッセージが籠もった優しい楽曲です。
「自分らしく」という大枠のコンセプトはキャンディ・ガールと同じなのですが、こちらは自信を持つためには素敵に着飾ろう!私たちが服選んであげる!みたいなアプローチの仕方をしています。エクラシカらしいですよね。誰に何言われても自分の好きなように生きられる強い人ばかりではないから、まずは自分が自分を好きになれるように努力してみよう。目指すものがわからなくなったら、私たちが手を引くよ。と、寄り添いながら背中を押してくれるイメージです。

あとこの曲の要素として大きいのはさくら&水輝のガーリーなパートと智理&羽憂のマニッシュなパートに分かれていること。詞だけじゃなくハーモニーの綺麗さも楽しんでもらえたらと思います!

この曲は音数が少なくて、シンセサイザーのすっきりとしたコード進行だけでほぼ構成されています。その分メロディーのハモりや被せパートが多いので、歌をしっかり聴いてほしいなと思います!と言いつつ、コード進行も気持ちいいですが。
サビのメロディーは"良く"ないと許せないので毎回こだわるのですが、メロディアスな楽曲ではないので加減が難しく…最終的にちゃんと良いサビになって良かったです。サビ前の抜きも好き。
聴きながら歩いているとなんだかちょっと強くなった気持ちになれる…そんな曲になってほしいですね。

 

今回はここまで。長くなりましたが読んでいただきありがとうございました!また2024年度もそれぞれ新曲を書く予定ですのでお楽しみに♪